成長したければ発信せよ!~~学びを結果に変えるアウトプット大全 樺沢紫苑著

2022年18冊目

学びを結果に変えるアウトプット大全 樺沢紫苑著

今回は精神科医で作家、youtuberの樺沢紫苑さんの著書「学びを結果に変えるアウトプット大全」を紹介する。

 一言で言えば

「成長したければ外に向けて発信せよ」

と言うことだ。

 本書はそのための具体的なアドバイスが80個詰め込まれている。

 その中からこれは、と思うものを紹介していく。

 

 

〇本を読んだだけでは成長しない。

本をたくさん読んで知識を入れてもそれだけでは人は成長しない。

理由は簡単。知識を生かして外へ働きかけることで脳はその知識が生きていくうえで必要なものだと認識するからだ。

 だから自己成長したかったら本を読んだ後、アウトプットをすべし。

  • インプット→頭に知識を詰め込むこと
  • アウトプット→詰め込んだ知識を外に発信すること。

       例:人に話す、ブログに書く、行動に移す など

 

 ※これは講演家の中村文昭さんが言っていることと同じだと思った。

 文昭さんは

 「ええ話を聞いたら3日以内に5人にその話をすると頭の中に残る」と言っていた。

 やはり脳科学的に見ても理にかなっていたんだな。

 

インプットとアウトプットの基本法則

〇出力と入力を繰り返し、螺旋階段のように成長する

インプットとアウトプットを繰り返すことで少しだけ成長できる。

イメージとしては螺旋階段をくるくる回りながら少しずつ上へ成長するということ。

 

〇インプットとアウトプットの黄金比は3対7

ある調査で大学生のインプット(教科書の読み込み)とアウトプット(問題演習)の比率は7対3だった。これは社会人も同じ割合だった。

 一方、小学生に人物名鑑を暗記するテストをしたところ最も高い結果を出したグループは40%の時間を覚えることに使ったグループだったとのこと。年長のグループではこれが30%になった。

 初心者は6割、熟練者は7割の時間をアウトプットに振り向けるのがもっとも学習効果が高くなる。

 多くの人はインプット過剰、アウトプット不足なのでこれが勉強する割に成長しない原因と思われる。

 

 

〇書いて覚えるー書けば書くほど脳が活性化する

 

記憶をするには書き残すのが一番。

 

書くことで大脳の中枢が活性化して脳に記憶が定着しやすくなる。

※これは本当にその通り。書き残すことで脳の中から情報を消去しても書いた文章を見て記憶がすぐに復元できる。

 

〇書くならパソコンより手書きのメモ

 

大学生を対象としたテストではパソコンで書きとるグループと手書きメモのグループで比較をしたところ手書きのほうが成績がよかったとのこと。

※これは自分の実感としても言える。特に仕事で使うTodoリストはメモ帳に手書きの方が使いやすい。

 

〇上手に文章を書くには「たくさん読んで、たくさん書く」

著者は本書執筆時点で28冊の本を書いている。最初は文章が下手といわれていたらしいが今では「わかりやすい」と定評がある。文字通りたくさん読んでたくさん書いたからだ。

 ここで重要なのは「フィードバック」。書いた文章を誰かに読んでもらい感想やアドバイスをもらうことだ。修正点、長所、短所など読者から得られたことを次の文章に生かすのだ。

 そのために手っ取り早くできるのがSNSへの書き込みだ。

 誰かに読まれるという緊張感が良い刺激となり文章力の上達につながる。

 

〇文章を書くコツーー書く前に構成を考える

 「文章を書くのに時間がかかる」「ブログの記事を書くのに二時間かかる」など」文章を書くスピードが遅い人が多い。

 その多くは構成を考えず、いきなり書こうとしているから。

 まずその文章の大枠、骨組みを考えてから書くと早く書ける。

〇時間を決めて書く

 文章を書くのがおそい理由の一つに「時間を決めていない」というのがある。締め切りのない仕事がなかなか仕上がらないのと同じことだ。

 ならばその逆。時間を決めて書くと早く文章が書ける。

 

〇早く書くための道具の使い方

 今はほとんどの人が仕事でパソコンを使っている。工場勤務の僕でさえ一日の勤務時間のうち1時間近くはパソコン入力をしているから事務所勤めの人はその何倍もあるだろう。

 ということはパソコンでの入力作業をスピードアップすればおのずと仕事が早くなる。

 ここではそのコツを4つ紹介する。

 a. いつも同じ入力環境にする。

 要はいつも同じパソコンを使え、ということ。手がキーの位置を覚えていることもあり当然なれるほどに入力は早くなる。著者の樺沢さんはいつも同じノートパソコンを使っているので出先でもまったく同じ速度で文章が書けるとのこと。

 

 b. Google日本語入力を使え

 windowsパソコンのユーザーはほとんどがMSIMEという入力ソフトを使っているが樺沢さんによるとgoogle日本語入力というソフトのほうが予測変換や単語登録の使い勝手が断然いいらしい。

 僕もこの記事を書き終わったら試しに使ってみる。

 

 c. 単語登録を徹底する

 自分の住所のようにあらかじめわかっている場合は可能な限り単語登録しておくと文章の入力が格段に早くなる。

 樺沢さんは住所と名前を「まいじ」で登録しているので1秒で入力できるそうだ。

 

 d. ショートカットキーをつかいこなせ

 パソコンの操作には最初はマウスを多用しているが、同じことをショートカットキーを使うことではるかに早く済ませられる。

 僕も毎日のパソコン入力で使っている。なれるとマウス操作がイライラするくらい便利だ。

〇Todoリストを使え

 

仕事を切れ目なくこなしていくのにTodoリストは便利な道具だ。

朝一番にTodoリストを作ればそのあとは頭で覚えていなくても1日の仕事の流れがわかる。(メモは忘れるためにある!)

 一つの仕事が終わったらリストを見ることでスムーズに次の仕事に取り掛かれる。

 

※Todoリストの注意点

 〇紙に書く

 Todoリストは紙に書くこと。

 スマホアプリは禁物。理由は簡単。スマホは誘惑物のカタマリだから仕事がはかどらない。

 

 〇机の上においておくこと

 いつでも目につくところに置くことで次の仕事が何かすぐに確認できる。

 

 〇終わった仕事には大きく斜線を引いて消す

 終わった仕事は斜線をひいて消すことで何が終わって何が残っているのか一目でわかる。

 

僕自身も仕事で紙のメモ帳をこれに近い形で使っている。メモを取ることで頭からそのことを消すことが出来、斜線を引いて消すことで残った仕事が何か一目でわかって本当に便利だ。

 あと自分でやっている工夫として完了したTodoリストはスマホのカメラで撮影して残しておく。こうすると紙のメモを紛失しても写真に残したものは振り返って確認が出来て便利だ>

 

あとがき

今回は初めて平日の夕方に10分で書いた文章5つを週末につなぎ合わせるという手法を取った。いつもは週末に二時間読書と書き込みをしていたがこのほうが自分は続きそうなのでこれからはこれで行こうと思う。

 

 

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