2022年13冊目 はるなつふゆと七福神 賽助著
今回は僕の書評では初めての小説だ。
タイトルの「はるなつふゆ」とはこのお話の主人公。
「はるな」が苗字で「つふゆ」が名前。
親御さんが「秋ない(飽きが来ない)」という願いを込めて名付けた。
神様が就職活動中の女の子と繰り広げるお話。「夢をかなえるゾウ」に出てくるインドの神様ガネーシャを七福神に置き換えたような感じかな。
適度に(?)現代日本社会になじんだガネーシャのように普段はだらしなくともやるときはやる、どこか憎めない神様がいい味を出してくれている。
主人公のつふゆが失業に加えて失恋までくらってしまうが最後にはしっかりとそのあたりの伏線も回収されている。つふゆの彼氏(?)になる二谷(ニタニタ)の意外な正体も見もの。
最後はつふゆの仕事も恋も結果が出ないまま終わるけどそれは読者の想像にお任せします、と言った感じの終わり方も僕としては程よいさじ加減で良かったと感じた。
肩ひじ張らずに気楽に読めてさわやかな気分になるそんな小説が読みたい人におススメの本だ。
はるなつふゆと七福神 (本のサナギ賞受賞作) (ディスカヴァー文庫) | 賽助 |本 | 通販 | Amazon
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