漫画で身につく続ける技術 石田淳著

2022年10冊目

漫画で身につく続ける技術 石田淳著

 

「続ける」

 これ、簡単そうでホントにむつかしい。

 ひとかどの人は必ずこの「継続」が出来ている。

 僕の家庭教師の先生もこれを「凡事徹底」と称しことあるごとに、耳にタコができるほど力説している。先生自身がそれを体現している人(63歳とは思えないプロレスラー並みのキン肉マン、英検一級、TOEIC900点などなど)なので説得力は抜群。

 しかしながら僕のような三日坊主のエキスパートはその継続がむつかしい。

 そんな人間でも意志の力に頼らず技術で継続を身に着けるというのが本書のテーマだ。

 

  • 続ける技術は「やりたくないこと」でも継続させることが出来る。さらに「やる気」や「意志の強さ」は一切必要なくいつ・誰が・どこでやっても効果が上がる科学的なメソッドであるー前書きよりー

 

〇「過剰行動」と「不足行動」ー日報をつけるー

 継続するのに必要なことはただ一つ

 

「行動」に焦点をあてること

 

 どんな行動にも理由と結果がある。

 例えば

A 暑い ←先行条件(行動の直前条件)

B エアコンをつける

C 部屋が涼しくなる←結果条件(行動の直後条件)

 

すべての行動はこの3条件で成り立っている。

 

だからAの先行条件を整えて行動を操作すればいいだけ!

 

本編では仕事のできない主人公に上司が日報をつけるための先行条件をつけるようにアドバイスしている。

 

ここで大事なのは続けたい行動、「ターゲット行動」をはっきりさせること。

ターゲット行動をはっきりさせることで課題解決の有効な方法を選ぶことが出来る。

 

次にターゲット行動を明確にするにはターゲット行動が「過剰行動」なのか「不足行動」なのかを明確にする。

 過剰行動←減らそう、やめようとしている行動

 不足行動←これから増やそうとしている行動

 

 日報をつけるというターゲット行動に有効な方法は不足行動を増やすこと。

 そのために「ライバル行動」の発生を抑えることがポイントになる。

 ライバル行動とはやりたいことの阻害要因(邪魔なもの)のこと。

 勉強しないといけないのにネット動画見たり(これは僕のパターン)、ダイエットしたいのに目の前のお菓子をたべたり、など。

本編では日報を書くための

  • お気に入りのペン

  • アラーム(強制的に日報を書くタイミングを知らせる)

 

を使っている。

 

これを続けていると歯磨きや洗顔のように頑張らなくても続けることが習慣となって苦にならなくなる。

 

〇「不足行動」の増やし方

◇フロント行動リサーチをする。

フロント行動リサーチとは←ターゲット行動が起きる直前の環境を明らかにすること

より詳細に先行条件とライバル行動が起きやすい環境を探っていくこと

これをやったうえで

  • なりたい自分の将来像を写真などで見えるところに張り付ける
  • 阻害要因を生活から排除する

 僕個人としては筋トレのために

部屋に

  • ダンベルとジャージ

を出しっぱなしにして筋トレを始めるまでのハードルを出来るだけ下げている

 

◇アフター行動リサーチをする。

ターゲット行動をした直後の環境を明らかにする。

ターゲット行動をやった後のメリット

  ⇒英語の勉強をした後、充実感が得られる

 やらなかったデメリット

  ⇒やらなかった罪悪感

これがわかればこのメリット、デメリットの二つをより感じられるようにすればいい

 

 本編の主人公の場合、英語をマスターして海外派遣要員になることが目標でそのための英語の勉強がターゲット行動であり不足行動である。

 本書の中にあるチェックリストを使い、不足行動が起きる条件を探る。

  • 発生する頻度、持続時間
  • どのようなときに発生しやすいか
  • どのような場所で発生しやすいか
  • 誰がいるとき発生しやすいか
  • 発生する前に、あなたが行う行動や出来事は?
  • 発生する前に、あなたの周囲の人が言ったことや行動は?
  • 発生しにくいのはどんな時?(場所、一緒にいる人など)

 

これらを一日分のタスクにばらして毎日のノルマを数値で管理できるようにする。

 

 これをなくすべき過剰行動にも全く同様に行う。

 

そしてこれが「続ける」キモになるところ。

「契約書」を書く。

それを自分の信頼できる人、ほめてもらえたらうれしい人に提出して定期的に(週一回など)点検してもらう。

 達成出来たらご褒美を、出来なかったらペナルティを課す。

 

以上が本書の概要。

僕も5年以上も英語の勉強してきて成果が上がっていないので早速この方法を使って成果の出る取り組みを続ける。

 

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