2022年9冊目
よけいな一言を好かれるセリフに変える言い換え図鑑 大野朋子著
言葉は言い方ひとつ。よくも悪くもなる。
言葉は思考の道具。自分の考えていることが言葉に出てしまう。
だからこそ言葉遣いは気をつけるべきだ。
本書はそんなちょっとした一言で周りから好かれる人になる方法が場面ごとに紹介されている。今日はそんななかから3つ紹介する。
〇返事
- 要するに何が言いたいの?⇒一番言いたいことは何?
仕事の相談や確認に来た部下の話が長いときがある。話し手自身も頭が混乱して何を言いたいのか考えがまとまっていないことが多い。
そんな時
「今の話で一番言いたいことは何ですか?」
と要点を聞き返すとよい。そうすれば話し手は言いたいことに「優先順位」をつけて落ち着いて話すことが出来る。
〇聞き方
聞き方にもその人の本音が現れやすい。好印象を与える人たちは「あなたの話をちゃんと聞いていますよ」と相手にわかる聞き方をしている。
- なんとかなるよ⇒どうすればいいか考えよう
人の悩みを聞くとき根拠もなく「まぁ何とかなるよ」というのはとても無責任な言葉だ。聞き手は「なんともならない」から相談しているのだ。
困っている相手を本気で励ましたいなら「どうすればいいか一緒に考えよう」と同じ目線に立って言葉を掛けたほうが誠意が伝わる。具体的な解決策が見えれば相談を持ちかけた人は安心できるだろう。
〇マイナス意見
他人の言動に対して「マイナスの意見」を伝えたいときは特に理解してもらえる工夫が必要になる。
- その考え方、間違ってるよ⇒僕はこういう考え方なんだよね
自分の投げかけたものは同じように跳ね返ってくる。相手の意見に対して「その考え方間違っているよ」と全否定されたら相手は壁を作ってしまい関係が悪化してしまう。どんな人にも承認欲求がある。話を聞いてあげるだけでも相手は満足する。だからそういう時は
「君はそういう考え方なんだね。」「へぇ、そういうふうに思っているんだ」まず相手の言葉をキャッチすること。そのあとで「僕はこういう風に考えているんだけどね」と自分の意見を投げてみるとよい。
冒頭に「言葉は思考の道具」と書いた。言い換えを読んでいてふと植松努さんを思い出した。植松さんの本には期せずしてこの本と同じことが書かれている。大野さんも植松さんも「どうやったら問題が解決するか」ということを大切にしているからだろう。
明日からの学校や職場で好かれる話し方が出来ます様に。
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