自分の意見で考えよう ちきりん著

2022年8冊目

自分の意見で考えよう ちきりん著

 

今回は社会派ブロガー、ちきりんさんの最新刊。ちきりんさんは「その手があったか!」と思わず言ってしまう独特の視点で社会問題を考察している。

本書では

「正解のない問題」

に直面した時の

「自分の意見」

に焦点を当てている。

 

日本人は学校教育の現場で行われる「正解のある」教育の影響で社会に出てからも「正解」を探す人がたくさんいる。しかし、学校教育で正解を設けるのは採点基準をはっきりさせて効率よく成績を評価するため。社会はそうはいかない。冒頭に書かれているように難病にかかった人の治療法を選ぶのは医療に関してド素人の家族なのだ。どんな名医に聞いても正解なんかない。最悪のケースも覚悟して最後は自分の判断でけつだんするのだ。

 そんな時に大切になってくるのが「自分の意見」である。

 

〇重要な問題には「正解」がない

なぜ人生の重要な問題に正解がないのか?

それは「どんな人生が最もよい人生なのか?」という問いに正解がないから。

この問いに正解があるなら学校でそれを教育されて誰もが同じ判断をするようになっているはず。しかしそんなことをすれば社会は画一的になり、何か1つ歯車が狂えば全滅しているかもしれない。

 

では「意見」とは何なのか?

〇ポジションがわかれば「意見」

本書では反応と意見の違いを解説している。

「反応」は」テレビに向かって「ほんまかいな?」とつぶやく独り言のこと。目に入った情報に対して反射的に出てきたもの。

 

 意見と反応を区別するキーワードは

「ポジション」。

 チームスポーツの現場でよく使われる。

 つまり「自分はどこに立っているのか?」を示す言葉だ。

 発言者の立ち位置=自分の立ち位置が「ポジション」である。

自分の意見を言うとは「自分のポジションを取ること」。

 

例として武漢肺炎騒がある

 根拠は厚生労働省の人口動態統計に出てくる武漢肺炎の死者数とそのほかの死因の死者数のデータを比較すると政府の対応や医師会の発言が余りにも過剰であると判断せざるを得ないからだ。

 令和2年度の武漢肺炎死者数はわずか3466人。令和2年日本人の死者数全体は137万2千人。武漢肺炎の占める割合はわずか0.3%。お餅をのどに詰まらせて亡くなった人3500人より少ないのだ。ちなみに死因別死者数トップの癌は37万8千人。実に武漢肺炎の109倍。その癌に対しては特に目立った対策はしていない。これで経済を止めて中小零細企業を大量につぶしてまで対策を打つ必要があるわけがない。

 

 ましてや厚生労働省の認可をとってない「医薬品」でさえない「薬物」の「MRNAワクチン」を使うなんて狂気の沙汰だ。さらに令和3年の武漢肺炎死者数は14909人(12月19日現在)と令和2年の4.3倍に増えている。明らかにワクチンは「逆効果」だ。

それゆえ武漢肺炎騒ぎは「誰かが仕組んだ茶番」というのが僕の意見だ。

 

〇自分の人生のカギは「自己決定」

 

いい学校、いい会社 結婚 マイホーム...

本当に今選んでいる人生は自分が望んだ人生なのか?

自信をもって「自分の人生を生きている」と言い切れる人とそうでない人の違いは「自己決定」ではないか。

 「普通の人生」の中で直面する決断を迫られたときなかなか決断できない人が多い。僕などは特にそうだ。

 人生を左右する重要な決断に関するトレーニングを受けていないのだから無理もない。

 高度経済成長期は「周りと同じ」が上手くいくための一番効率の良い方法だった。

 だから「みんながやっているから」という判断でも良かった。

 「意見」を持つのは一部のリーダーだけでも良かった。

 しかし、いまは取り巻く環境ががらりと変わり、各個人が「自分の意見」を持つことを必要とされる多様な社会となった。

 

 だから全ての人は出来るだけ早く学校教育の「正解探しモード」から「自分の意見を考えるモード」に移行する必要がある。

 

 植松努さんと同じく高度経済成長期のやり方が通用しないこれからの社会を生きていく参考になる本だ。

 

 自分の意見で生きていこう――「正解のない問題」に答えを出せる4つのステップ | ちきりん |本 | 通販 | Amazon

 

 

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