2022年4冊目 「まんがでわかる 中村天風の教え」
今週の本は漫画で中村天風さんの教えを解説したもの。
人生哲学の第一人者で弟子の中には東郷平八郎元帥や松下幸之助、稲盛和夫などがいる。
○心の置き所で運命は拓ける。〜人生は心一つの置きどころ〜
運命には2種類ある。
① 天命→どうにも仕様のない運命
②宿命→人間の力で打ち開くことのできる運命
天命は生まれた時代や誰が自分の親になるかなど、絶対的に変えることのできない事実。
それ以外は宿命。
運命は「変えられる」のではなく乗り越えられる。
運命を乗り越えるとは
腹の立つことがあっても悲しいことがあってもその思いに執着して立ち止まらない。常に前を向いて進むこと。
○マイナス思考は体に悪影響を与える
言葉は自分の人生や生命に大きな影響を与えるものである、と天風は言っている。
「言葉は、人生を左右する力のある哲学であり、科学であるということが言える。だからどんな事があってもお互いの言葉に注意をしなさい。」
→ネガティブななことを考えると体に良くないという事。何かが起こった後に悪い方に解釈しないということ。
天風は物事に関する感じ方に違いを「感応性能」の差だと見抜いた。
失敗をしたとき感応性能が消極的な人は「自分はダメな人間だ」と考え、積極的な人は逆に「次は失敗しないようにしよう」と考える。
天風によると感応性能は生まれてからの経験により造られたもので、訓練をすれば積極的なものに変えられると考えた。その訓練を本書で「心身統一法」として紹介している。
この方法を習得する事で体力、胆力、判断力、精力、能力が充実するので、どんな苦難に直面した時も、自力で乗り越えられるようになる。
○ 心配すると運命はますます悪くなる
悪い事が起こったとき、心配しても状況は良くならないし、悪化する。
人間は生まれながらに勇気を持っている。生きていく中で失敗を重ねると勇気の上に蓋をしてしまう。この蓋をと理払うことを「勇気の煥発」という。
勇気を持てば自然と積極的な心で生きられるようになる。
連想暗示法
人は夜寝る前に最も暗示を受け入れやすい状態になる。その性質を利用して自己暗示を与えることを連想暗示法という。
具体的には、どんな事でもいいので楽しいことや嬉しい事など明るく積極的な事を考える。日中に起きた嫌なことは寝床の外に置いておく。人間は同時に正反対の感情を持つ事ができないので、積極的な感情を持っていると脳が良く休まり、今までより良いアイデアや行動が出来るようになる。
○ 誰もが無限の可能性を持っている。
この世には目に見えず感じることもできないが大自然を造った何かが必ず存在する。天風はそれを「宇宙霊」と名づけた。
天風によれば自然は成長し続ける事で現在に至っている。我々人間も進化することで現在に至っている。だから大自然のエネルギーの本質は創造し、進化•向上し続けることにあるとのこと。
我々人間は大自然のエネルギーから生まれた。ならば我々もそのエネルギーと同様の性質を持っている。
積極的な心でいれば運命は必ず拓ける。
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