2022年19冊目
学び効率が最大化するインプット大全 樺沢紫苑著
今回紹介する本は先週のアウトプット大全の対をなす本だ。
良質なアウトプットのための良質なインプットの方法が紹介されている。
そのなかからこれはと思ったものを紹介する。
◎インプットは量より質
より良いアウトプットのためには良い情報を厳選してインプットせよ。
三振の本10冊より、一冊のホームラン本を読むべし。
◎本当に必要な情報以外は捨てるべし
なんとなくスマホで雑多な情報を見ていても、一週間でその97%を忘れてしまう。
ダーツの的の中心を狙うように、自分に本当に必要な情報に的を絞って情報収集しよう。
※かつてネットにGIGO(ギーゴ)という用語があった。
Garvage in garvage out. の略。
ゴミ情報を集めてもゴミ情報しか発信できない、ということ。
著者はこのGIGOの逆を行くよう言っているのだろう。
◎インプットは「傾聴」「精読」
ながら聞きやながら読みでは注意力が分散して頭の中に情報が定着しない。
良いインプットのためには話は「傾聴」、読書は「精読」で行くべし。
◎アウトプット前提でインプットすると一度で頭に定着する。
ある実験で被験者の片方のグループに
「後でテストするので記憶してください」と伝え、もう片方には「後で他の人に教えるからしっかり覚えてください」と伝えた。
得点が高かったのは後者のグループだった。
「他の人に教えなきゃ」という良いプレッシャーがかかってより真剣にインプット下からだ。
※僕の個人的経験からもこれは同意する。習ったばかりの知識を直後に他の人に教えると記憶の定着と理解がぐんとアップする。
〇なんとなく「読む」「聞く」のではなく、注意深く「聞く」「読む」
「読む」「聞く」時はアウトプットを想定して注意を向けて聞き、読むこと。
そうすれば良質なインプットとなる。
〇インプットと目標設定はセットにする
自分が将来どうなりたいか、具体的な目標を立てるとそれに合わせてどんなインプットをすればよいかが見えてくる。
僕が本を読んでこのブログを書いているのは本を読んで知識を増やし、ブログでお金を稼ぎたいから。そのために毎日10分オーディオブックを聞き10分パソコンでブログを書いている。
〇インプットとアウトプットは表裏一体
人の話を聞きながらメモを取り、次に自分の話すことを考えているようにインプットとアウトプットは表裏一体で同時進行している。
〇学びの最初のステップは読書から
何かを学ぼうとするときいきなり高額なセミナーに申し込む人がいる。しかし、全く下調べもせず申し込んでしまうと思ったのと違った時、学びがほとんどないばかりか多額のお金が無駄になってしまう。
樺沢さんはこう言っている。
「まずはその分野の本を一冊読んでください。」
本一冊ならせいぜい数千円のわずかな出費で済む。
しかも本の著者はその中で自分の知見を惜しみなく解説してくれている。
ならば新しいことに手を出す前に一冊本を読んで全体像を把握してみよう。
〇月10冊より「月3冊+アウトプット」
樺沢さんはしばしば「月に何冊本を読んだらいいですか?」としつもんされるという。
そのとき「読んだ本の内容を説明して見てください」と尋ねると質問者はほとんど答えられないらしい。内容を聞かれて答えられないのではせっかく読んでも全く学んだことにならない。月10冊読んで内容を答えられないくらいなら月3冊に絞って読む。そして、読んだ内容をSNSで発表し、身近な人に説明すると読んだ3冊は確実にその人の血肉になるだろう。
〇他人に説明する前提で読む。
説明することを前提とすることで脳内にノルアドレナリンという物質が分泌されて集中力が高まりより記憶に残りやすくなる。
〇本の良い選び方
a. 本屋の店頭で現物を見て選ぶ
b. おススメ読書術
読書家がおススメする本をまずは読んでみる
c. 入門書読書術
初心者はまず入門書から入るとよい。
※僕の場合は初めての分野は漫画版から入ることにしている。初心者向けに内容を絞って分かりやすくしてくれているからだ。
〇効率よく読む パラパラ読みのススメ
実用書やビジネス書はまず目次を見る。
その中から興味のあること、知りたい項目をピックアップしてそこだけを読む。
こうすることで15分ほどで一冊の本の大事な部分は把握できる。
※僕がこのブログの題材にビジネス書を選んでいる理由がこれ。本の目次のどこから読んでも情報が取れるようになっているので毎日10分の読書とブログ執筆にもってこいなのだ。
〇本の次はセミナーに参加しよう
本で知識を得たら次のステップとしてセミナーに参加しよう。
一番のメリットは著者の生の情報、特に非言語情報(表情、熱意、服装など)が伝わるからだ。これらは本では得られない、対面するからこそのメリットである。
〇セミナーは最前列で聴こう
セミナーに参加したらぜひ最前列に陣取ろう。最前列は講演者の非言語情報が一番読み取れる特等席だからだ。演者との距離が近いため程よい緊張感が得られ、記憶力がアップする。
※僕もセミナー、講演会では可能な限り最前列で聴くことにしている。せっかく参加するなら一番前で聴いたほうが得だと思うから。質問するときでも当ててもらいやすいし、上手くいけば顔も覚えてもらえる。
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